2015年も残りわずか。今年も1年、様々な場面でいろんな人と出会ってきました。本当にありがとうございます。
このブログも、そんな人とのつながりを表す漢字3つについて掘り下げたいと思います。

まずは「縁」。「縁結び」「良縁祈願」「あなたとのご縁でお仕事ができています」などと使います。

辞書でその意味を調べると「巡り合わせ」「親族、続柄などの血縁」「仏教用語の因縁・縁起」「日本の住宅様式のひとつ。縁側」となっています。

ここから私が想像する「縁」のイメージは

①糸(いとへん)がつくから、切れずに細く、長くつながっている

②(①と関連して)糸の端と端を持つ人がいてつながり合える。双方向でないと成り立たない

③きっかけは偶然かもしれないが、必然的なつながりに変化する…といったところでしょうか。

そして「絆」。

この言葉がよく使われるようになったのは2011年3月11日の東日本大震災発生の後でしょう。

しかし「絆」を辞書で調べると、そこには「呪縛、しがらみ、束縛」との意味が。これは本来は「人が休憩するとき、犬や馬などの家畜が逃げないように道端の立ち木につないだこと」から転じての意味だそうで、「人と人とのふれあい」「相互扶助」の意味合いを持つようになったのは、最近だとか。

後者の意味を持たせた「絆」のイメージは、「縁」と同じく糸(いとへん)がつくので、①②は共通するものの、「縁」よりもっと強く、内面まで含める言葉が欲しかったのではと思います。

そして付加されたイメージが⑤これまでバラバラだったものが、何らかの特別なきっかけでつながりを持ち始めた⑥「縁」よりも、より遠く、空間的、精神的な広がりを感じさせる。思いを馳せる対象になる…となるでしょうか。

最後は「輪」。これは先の2つとは異なり、糸(いとへん)が付いていないlことから、ちょっと意味が違うのではと想像できます。辞書で調べると「円形のもの。リング」「車輪」とあります。この言葉を「内輪」という言葉をヒントにイメージを広げると⑦文字通り「輪」の内は共通のつながりを持つが、「輪」の外との関係性はない⑧手をつなぎ合うことで「輪」という形が保たれているが、その手を離すこともできるくらいの「緩いつながり」。

そしてこれは「輪」の大きな特徴でもあるのですが⑨「輪」は他の「輪」と交流する(「縁」や「絆」は交流しない)ため、「輪」が大きくなったり、小さくなったりする流動性を持つ…というわけです。

もちろん「縁」や「絆」でつながったもの同士が「輪」を作って交流することはあり得ます。いずれにせよ、手と手をつなぐ関係が持てるのは人間にしかできないこと。これからも大切にしていきたいものです。